四葉きゅうりと戦った夏の日

四葉きゅうりと戦った夏の日

主人が趣味で家庭菜園をやっているのですが
一時期、珍しい野菜を植えることにはまっていたことがありました。
白いナスや小さなピクルスきゅうり、細長くてぼそぼそした食感のイタリアントマトなど
これをどう料理しろと…?と頭を抱えたくなるような野菜が
毎週のように収穫され、私を悩ませました。
その中でも特に私を苦しめてくれたのが四葉きゅうり
「四葉きゅうり」と書いて「すうようきゅうり」と読みます。
表面のぼこぼことしたイボが特徴で、ぱりぱりと食感がいいきゅうりだということで
美味しそうだから植えた、と主人は言うのですが
新鮮な四葉きゅうりはそのイボ一つ一つが鋭く尖り
まさに武器といっても過言ではないほど痛いのです。
油断して手に取ると、「痛いっ!」と放り投げてしまうことになります。
ゴム手袋をはめて、たっぷりの塩で板ずりしてからでないと
料理に使うことすらできません。
主人は、収穫しながら何も考えずに採れたてを齧って
口の中を怪我したそうです。

その年は何故か四葉きゅうりが大豊作。
食べても食べてもきりがなくて途方に暮れていたのですが
ある時「きゅうりのキューちゃん」の作り方をインターネットで見つけて
ほぼ、無駄にせず使い切ることができました。
手を血だらけにしながら四葉きゅうりと戦った夏は未だにトラウマです。
主人には、四葉きゅうりだけは植えないでとくぎを刺しています。